目の疲れを感じた時の有効なツボと「肝腎」からの肝心な話

 




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目の疲れって、必ずいつも感じるものではないですよね。

「今日は、ヤケに目が疲れたなぁ…」

そう感じて、自分が疲れているのではないか?と気付く方も多いのではないでしょうか?

いろんな情報が出回っているので、いろんなケアを試した方も多いと思います。

こんなあなたに読んで欲しい

目を酷使する日常を送るあなた。

疲れ目の対処法が知りたいあなた。

疲れ目から考えられる身体不調について知りたいあなた。

鍼灸テララでは、東洋医学をもとにサイトを構成しています。

ツボの紹介も多くのサイトがしていますが、沢山のツボを押せば逆効果になることも…。

そして「肝心」とは、何なのか…そんなことも知っておくと、あなたの身体の元気を保つ秘訣になるかもしれません!

 

「疲れ目」を感じる時…それは”目”だけの症状?

 

パソコン、スマホ、タブレットと現代は、目を使うことがとても増え、一部の職種の人だけということはなく、子どもから大人まで、毎日”目”を酷使するようになりましたね。

 

今は、本を読んで目を悪くするというよりは、スマホやタブレットの使い過ぎということも多くなったのではないでしょうか?

 

「あぁ〜疲れたなぁ〜」

と、感じる多くの症状は…

 

肩凝り、首の張り、目がショボショボしたり、目が痛かったり、眼鏡やコンタクトが疲れやすい、頭痛がする…

 

といった具合に沢山の症状を合わせて感じることが多いでしょう。

 

この時に、有効とされるツボはいくつかあるのですが、そのツボがどこに繋がっているものが効果的と考えられているかをご存知でしょうか?

 

疲れは、肝臓・腎臓が悲鳴を発しているサインかも…

 

症状が出ることを多くの人は知っていますが、その症状がどこから起きているのかまで知っている人は少ないものです。

この疲れから発せられる悲鳴を受け取ることは、身体を休めてあげる事にも繋がると思うので、是非知って欲しいです。

 

 

肝臓からのサインとは…

 

東洋医学では、血液の消耗によって目に症状が出ることがあると考えられています。物を視るときは、目の周辺の筋肉を使い、焦点を合わせたり、頻繁に動かしています。

 

筋肉の活動に必要になってくるのが、血液から送り届けられる栄養です。

この栄養を送るために頑張っているのが肝臓になります。

 

特に、現代はスマホやパソコンなど目を酷使する時間も増えてきました。それ以外にも、日頃のストレスや疲れなどによって肝臓などの内臓にも負担をかけていたりするものです。

 

肝臓に弱りが出てくると、どうしても末端の方にある目まで、血液をしっかりと送り届けにくくなってしまいます。

 

目が疲れたな、疲れやすいなと思ったとき、目だけを酷使していたものではないかもしれません。

 

 

腎臓からのサインとは…

 

腎臓は、水を管理していて、身体全体の水分の調整を行なっています。

腎臓が弱ってくると浮腫みやすくなったりするのです。

 

目に出てくる症状としては、ドライアイなどにより目が乾く感じで、ショボショボしやすくなります。

 

また、白内障は、水晶体の濁りが出て目が見えにくくなるものですが、一般的に老化現象のひとつとも言われたりしています。

 

東洋医学の独特な考え方に、腎臓は、精を司っていて、精が少なくなってくると腎臓も弱りますが、身体全体も若々しさがなくなってきて、老化が進むと言われているのです。

 

精力旺盛な方は、腎臓が丈夫な方だなと判断したりします。

 

最後に、腎臓は肝臓の働きを助けるところがあって、肝臓が活発に働けるのも腎臓がしっかり働けるかどうかにもよるのです。

 

目が疲れるな、目が乾くなと感じても、目だけの問題だけでなく、身体のいろんなところの疲れのサインなのかもしれないのです。

 

 

肝心の意味とは…

 

最初が肝心など、肝心は、最も重要なことを言うときに使う言葉ですよね。

 

この肝心の謂れとして、肝臓や心臓が内臓の中でも重要な臓器であることから言われるようになったそうです。

 

しかし、今でこそ、このように使われていますが、カンジンという言葉が出来たとき、最初は肝腎だったそうなのです。

 

東洋医学を学んでいる立場からすると、なるほどと思えるところがあります。

 

人が生まれるとき、父親と母親から精と言われる生命エネルギーを分けてもらい、その精が最初に宿るのが腎臓と言われているのです。

次に、肝臓ができてきて、いろんな器官が後を続くと考えられています。

 

実際の順番がどうなのかは、明確なことはわかりませんが、東洋医学で診断する際、腎臓の働きの強さで、生命力の強さの判断材料になったりするのです。

 

一方で、成人には約5リットルの血液が流れていると言われています。

この血液のうち約半分くらいは、肝臓と腎臓に流れていっているのです。

 

身体を支えるための血液が、たった2つの臓器にそれだけの量が流れているわけですから、とても重要なものとも言えますよね。

 

 

【セルフケア】疲れ目に有効的なツボを押して、ゆっくり休もう

 

疲れ目の時に、有効なツボを紹介していきます。大きく3つの視点で、目の周辺で有効なツボ、肝臓を癒やしつつ血液の流れを整えながら目に優しいツボ、腎臓を癒やし水の流れを良くして目にもいいツボをみていきます。

ツボという点だけで見るのではなく、流れがあることを感じながら、ツボ押しやお灸などをすると効果を発揮しやすいですよ。

 

目の周辺で、押さえておきたい3つのツボ

 

目の周辺は、敏感なところも多いのでツボ押しするときは、優しく撫でるような感じでするとよいです。

 

攅竹さんちく

眉頭あたりにあるツボで、膀胱経という頭から首筋、背中を通り足裏まで主に背面を流れている流れの最初にあるのが攅竹というツボです。

攅竹をとらえるには、眉毛の下側は眼球をおさめるためにくぼみになっています。眼球に圧力がかからないように、眼球と眉毛の間にある骨の際を下から触っていくのです。目の外側から鼻筋に向かって触っていくと、ちょうど眉頭あたりが凹んでいます。

そこが、攅竹のツボとなり、骨の下側から、眼球に圧力がかからないように、頭の上に向かって押すようにします。ちょっと押しただけでもズキンと痛いことも多いので優しく撫でるように押しましょう。

この攅竹は、膀胱経のツボの1つであることから、水回りを調整するはたらきがあります。目に潤いを与えることで、アレルギー系の花粉症の症状を緩和しやすかったり、ドライアイにも有効だったりするのです。

 

 

四白しはく

目の下のほお骨のあたりにあるツボで、胃経という顔から胸やお腹を通り、太もも、すねと足の先まで流れている流れの数あるうちのツボの1つです。

この四白をとらえるには、ほお骨の出っ張りの中にある凹みにあるのですが、まっすぐ見ている時の黒目の位置のちょうど真下あたりとほお骨の出っ張りの中にある凹みとが合わさるところにあります。

このツボあたりは、他の顔のツボ同様、繊細なところがあって、内出血なんかもしやすいです。中指とか薬指で、軽く円を描くようなイメージで押してあげるといいです。

四白を押すようにするのは、目の周りから血行を良くするというのも大いにありますが、疲れ目の根本にはやはり身体の疲れもあります。

この四白というツボは、胃経という胃の調子を整えるような、消化吸収を助ける役割もあり、疲労の回復にも良いのです。

 

太陽

目の外側、こめかみよりも目尻寄りにあるツボで、特定の流れには所属せず、目の症状に特別に効果があると定められたツボです。

この太陽をとらえるには、目尻にある骨を外側から確認し、そこからまっすぐ眉尻に向かって上がっていきます。眉尻と目尻の中間くらいに小さくくぼんでいるあたりがツボとなります。

太陽は、人差し指で押すようにすると良いでしょう。中指や薬指を眉のあたりに添えて力が入りすぎないようにするのと合わせて、誤って目を傷つけることも予防します。じんわり3秒くらい押したり、円を描くように押したりするのもいいです。

この太陽は、別名眼医者殺しとも言われるくらい、眼の病気に有効で、実際に鍼の施術でも眼の潤いであったり見やすさが大きく変わることもあります。

 

 

肝臓の働きを助け、疲れ目にも効果的なツボ

 

鍼灸師が、患者さんから目の調子がおかしい、目が疲れやすいんですと聞くと、真っ先に確認しようと思うのが、肝臓系の働きです。

女性であれば、月経に関しても肝臓とは深いかかわりもあり、目に出てくる症状との関係性を重視します。

それでは、肝臓の働きも助けながらも、疲れ目にもいいツボを3つ紹介していきます。

 

 

光明こうめい

足のすねの外側にあり、くるぶしから手のひら分、上の方にあるツボで、胆経という目尻から頭の横側を通り、脇腹や太もも、足先まで流れているツボの流れの中のツボの1つです。

この光明をとらえるには、外側のくるぶしの上側に手のひらの小指側をあてます。指をそろえた親指のちょうど上側にあるのが光明のツボになります。スネの骨の際にあるので、親指でグーッと押すようにすると鈍く痛気持ちいい感じがすることも多いところです。

お灸をするのもとてもオススメできるツボで、疲れ目に限らず、偏頭痛や足先の冷え性なんかにも効果を発揮しやすいです。

なぜ、足にあるツボが目の症状に良いのか疑問に思う方も多いでしょうが、鍼灸では、身体の中の流れをとても大事に考えていて、全体を見てバランスをはかるようにしています。

 

 

太衝たいしょう

足の親指と第2指の間の骨が合わさる所の谷間にあるツボで、肝経という足先から太もも、お腹や胸に至るまで流れているツボの流れの中にあるツボの1つです。

この太衝をとらえるには、足の親指の第2指側から足の甲の骨の出っ張りに向かっていくと、谷間にぶつかるところがあり、少し凹むような感じになります。その辺りを、足の甲の骨の出っ張りの下に潜り込むような感じでグーッと押すとよいです。かなり多くの方が、激しい痛みを起こしやすいので、加減しながら5秒くらい親指で押すようにするといいですよ。

こちらも、お灸もオススメできるところで、血流の改善も期待できて、冷え性にも良かったりします。

太衝は、肝経という流れに所属する中でも、管理的な役割を持っていると考えられていて、肝臓系の働きの改善に直接つながりがあるのです。

目には、肝臓の働きを助ける上で、血流の改善からアプローチしていきます。

 

 

合谷ごうこく

手の親指と人差し指の骨が合わさる谷間にあるツボで、大腸経という鼻のあたりから首筋、肩を通り、指先までを流れるツボの流れの中のツボの1つです。

この合谷をとらえるには、人差し指の横側を手首側向かい、親指の骨と合わさる所までいきます。人差し指側の骨の際を骨の下に潜り込むように辺りを押していくとかなり激しく痛みが出るところが、合谷です。

合谷は、万能のツボと言われるくらい、いろいろな効果が期待できるツボで、首や肩のコリの緩和であったり、鼻や目の症状、歯痛にも緩和することも期待できたりします。

なぜ、ここまでいろいろな効果を期待できるのは、東洋医学で大事な要素に「気」という考え方があり、合谷には気の働きを調整する作用が強いと考えられているのです。

 

 

腎臓の働きを助け、ドライアイにも効果的なツボ

 

腎臓関係が弱りを感じてるときは、疲れがかなり溜まっていることが多いです。また、浮腫みとなってあらわれることも多く、目の疲れだけでなく、浮腫みも気になるときは効果を発揮しやすいです。

 

 

風池ふうち

首の後ろ側で、頭と首の境い目あたりにあるツボで、膀胱経という、先ほど紹介した攅竹のツボと同じ流れに属していて、頭から足の先までの主に背面を流れています。

この風池をとらえるには、首の後ろ側を首を支えるようにある脊柱起立筋という筋肉と主に首の横側から首を支える胸鎖乳突筋という筋肉を確認し、筋肉と筋肉の間がちょうど凹みなっています。その凹みを肩側から頭の骨の向かっていくと頭の骨の際のあたりがさらに凹むような感じにとれます。

その凹みが、風池のツボになります。

右側の風池を押すときは、左目を目指すようにグーッと押し、5秒くらいでゆっくりはなすようにするといいです。左側からは、逆に右目を狙います。

 

風池をとらえる頭の骨の際は、いろんなツボもあり、丹念に押していくと、かなり痛いと感じることも多いです。最初のうちは、じっくりと自分にここがいいかなと思うところを探していきましょう。

 

風池は、目の疲れにもいいのですが、首や肩コリにもいいですし、風邪のひき始めで、頭痛や熱が伴うときには、症状の緩和をしやすいところです。

この風池は、膀胱経という流れに属してることもあり、水の流れを調整する作用があります。疲れ目を感じるときは、特に、軽くのぼせてしまっていることも多かったりします。頭に溜まってしまっている熱っけを、風池あたりをほぐすことで熱を冷ましやすくもなったりするのです。

 

 

湧泉ゆうせん

足の裏の真ん中あたりにあるツボで、腎経という足裏から足の内側を通りお腹や胸にまで流れるツボの流れの中の1つです。

この湧泉をとらえるには、足の裏側を足の第2指からカカトに向かっていくと凹む所が出てきます。この凹みが湧泉です。湧泉を押す際は、気持ち足先に向かって押すようにするとツボをとらえやすいように感じます。グーッと5秒くらいではなすのがいいです。

お灸をするのも、とても気持ちいいと感じる方が多いですよ。

湧泉は、疲れ目に直接的に効くというよりは、身体の疲れをとるのに良いツボです。足ツボのマッサージなんかでも押されることが多いだろうと思われますが、疲れが溜まってくると張っているような方が多いです。

また、疲れ目やドライアイになりやすい方は、足の方が冷えていて、頭はボーっとする、のぼせるような感じがすることも多く、腎経の流れを調整することで、足の冷えやのぼせも緩和しやすくなります。

 

 

【まとめ】症状の出ているところだけが原因ではないのが身体の不思議

 

疲れ目について、8ヶ所のツボを紹介してきました。

目の疲れにいいツボというよりは、身体全体を考えて、状況に合わせていくつか試してみると良いです。

 

テララでの実際の治療も「患者さんが訴える不調の場所→原因となり得るツボへのアプローチ」を行っています。

 

東洋医学で考える身体とは不思議なもので、実際の主張と異なった結果を考えることも多いものです。

極端な例だと、肩凝りの正体がお腹の弱りや便秘であることもあるのです。

単に肩をほぐせば楽になるというものでもありません。

 

セルフケアとなると判断が難しいと感じるかもしれませんが、判断に迷ったとしても、身体に害のないツボを紹介しています。

 

注意事項として、どのツボも押しすぎやお灸のやりすぎは「禁物」です。

先日、チラッとマッサージの仕事をしている人の愚痴を聞いたのですが、その方は、家に帰っても奥様に2時間ほどマッサージを更にしなければいけないんだとか…(汗)

 

長時間マッサージをしてもらったら、さぞ楽になるんじゃ?と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、逆に刺激しすぎたことで、翌日も疲れが取れるどころか、やってもらったのに怠い!となり、また今日も…のエンドレスになるかもしれません。

 

人の温もりって、心地良いものなので、長く触ってもらえたら良いように感じるかもしれませんが、不必要に長い時間の身体への刺激は、かえって不調を促す危険があるのだと覚えておいて頂けると嬉しいです。

 

こんなことも頭の片隅に入れながら、適度なツボアプローチ習慣も取り入れて下さると、身体も喜ぶんじゃないかなと考えています。

もちろん、難しい時は、私たちにご相談くださいね(笑)

 

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

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